<不正アクセス容疑>芸能人445人分のID“公開” 逮捕(毎日新聞)

 インターネット広告会社「サイバーエージェント」(東京都渋谷区)のサーバーに偶然入手したIDとパスワードを利用して侵入したとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは17日、大手芸能事務所「ホリプロ」元契約社員、岡田邦彦容疑者(30)=10日に懲戒解雇=を不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕したと発表した。サ社が運営している芸能人4人のブログに手を加え、445人分のIDやパスワードを不特定多数が閲覧できるようにしていた。

 警視庁によると、岡田容疑者は飲食店の無線LAN(域内情報通信網)を通じ、サ社のサーバーに接続していた。通信履歴が残る自宅からの接続を避け、不特定多数が利用する無線LANを悪用したとみている。

 逮捕容疑は、09年12月31日午後7時ごろ、サ社が運営する人気サイト「アメーバ」で公式ブログを公開している音楽プロデューサーのつんくさんやタレントのジャガー横田さん、歌手の藤本美貴さんら芸能人4人のIDとパスワードを無断使用し、サ社のサーバーに計5回不正アクセスしたとしている。「重要なデータの流出を誰かに伝えたかった。大みそかでみんなが休んでいる時に働き、疲れてむしゃくしゃしていた」と容疑を認めているという。

 岡田容疑者は、4人のブログに、クリックするとアメーバに登録している芸能人445人のIDとパスワードなどの一覧表がダウンロードできる「お年玉袋」の画像を張り付けていた。

 一覧表は内部管理用だったが、サ社の社員が09年8月に仕事上のやり取りをするため岡田容疑者に送信したメールに誤って一覧表のファイルを添付していたという。

 一覧表を入手した岡田容疑者は品川区内にある中華料理チェーン店近くのベンチから同店の無線LANに接続して、サ社のサーバーに不正アクセスしていた。無線LANは来店客のサービスとして設置していたが、店外からも接続可能だった。

 ブログの改ざんは1月1日にサ社の社員が見つけて発覚。警視庁渋谷署に被害届を出していた。サ社はパスワードを変更し、その後の被害は確認されていないという。

 ホリプロ宣伝部は「非常に遺憾なこと。研修を通じて社員教育を徹底していきたい」とコメントした。【町田徳丈】

 【ことば】▽無線LAN▽ 有線ケーブルではなく、アクセスポイントからの電波を使用してインターネット回線に接続する。電波が届く範囲ならパソコンを移動させても接続し続けられる利便性の高さから飲食店やホテルなど公共の場のほか、最近では一般家庭にも普及している。施設から100メートル近く離れても使える場合もあり、不正アクセスに利用されたり、IDなどの個人情報を盗み見られる危険性が指摘されている。アクセスポイントへの接続をパスワードなどで制限したり、データを暗号化するなどの安全対策を講じる必要がある。

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